【伝説】北米大陸を闊歩した巨大な開拓者ポール・バニヤン

 アメリカ大陸に住むという未確認生物、ビッグフットは身長が2~3メートルと非常に大きな体格をしている。




だが、アメリカには他にも巨人の伝説が存在していた。アメリカ大陸に入植した開拓者達の間の伝承に登場するのが、ポール・バニヤンという巨人だ。

 彼は生まれた時から身長が8メートルあり、生まれた時から髭が生えていたという。毎日50頭分もの牛の乳を飲んで育ち、すぐに大きくなったために大きな船をゆりかごにするしかなかった。彼はまた、非常に巨大な青い牛のベイブを連れていた。

 彼は木こりを生業としており、彼が木を切ると1日で山は丸裸となってしまうほど。また、彼が靴に入った砂をあけると小さな山ができたという。

 アメリカの五大湖やミシシッピ川などを造ったのは彼であるとする言い伝えもある。それによると、五大湖に満たす水を入れていた桶をベイブが引っ繰り返してしまい、その大量の水をメキシコ湾に流すために彼が掘った溝が現在のミシシッピ川になったのだそうだ。

他にも彼が木こりの道具である“かぎてこ”を取り落としてしまい、地面を引きずってしまった。この時に大地がえぐり取られて出来たのがグランドキャニオンだ、とする言い伝えもある。




 彼はメイン州からオレゴン州まで、アメリカ北部の森を切り出しながら横断していった。しかし、文明が広がり自分たちの生きていける森や自然が少なくなると、彼は新天地を求めてアラスカに旅立ったとされている。

 このように、実に壮大な伝説の残っているポール・バニヤンだが、開拓者達が労働の後に酒場で語り合ったホラ話と開拓者達の偉業がもとになったもので、当時の都市伝説の主人公だったのだろうとされている。しかし、彼についての話は近年に成立したものでありながら、世界各国に残る国土を作りあげた神々の神話と非常に似通った所がある。

開拓者たちのフロンティアスピリットから生まれた存在なのだろうが、彼らの開拓における熱意が結果的に神話と同様の展開を産んだのだとしたら、非常に興味深い。

 ミネソタ州にはポール・バニヤンとベイブの像が飾られており、今も人々から広く親しまれている。また、ポール・バニヤンの墓と伝えられている所も幾つか残っており、ミネソタ州には同名の記念公園が存在する。

(田中尚 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

Paul Bunyan





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