芸能都市伝説

本当は怖い!?『ドラえもん』原作者・藤子・F・不二雄がヤクザの親分を演じた映画がある

「映画ドラえもん 新・のび太の日本誕生」が春休みシーズンを終えても絶好調なドラえもんシリーズ。

そんな国民的漫画『ドラえもん』の作者といえば、藤子・F・不二雄である。

ドラえもんこそ何度も映画になったが藤子・F・不二雄先生が映画に出演したことは(実は何作かあるが)ほとんどない。

しかし、ドラえもんファンの方はご存知だろうか? あの温厚な藤子F先生本人がヤクザの親分役で出演したトンデモ映画があることを・・・。

ドス竜ビデオ版ドス竜ビデオ版

その映画こそ漫画家・永井豪初監督、ミュージシャン・大槻ケンヂ初主演という、全てが初づくしだった映画『空想科学任侠伝極道忍者ドス竜』である。

この映画で、藤子F先生は全国のヤクザの親分が集まる秘密の集会の参加者として出演。藤子F先生は敵役である安岡力也にドスの利いた声「てめぇ…いつからそんな偉くなったんだぁ?」で一喝する親分という『ドラえもん』ファンの子供には絶対に見せられない役柄で登場する(しかもその後惨殺される)。

なおこのシーンには漫画家の石川賢氏、SF作家の高千穂遙氏、漫画家の高信太郎氏などがカメオ出演しており、一種のお遊び演出なのだが藤子先生の演技があまりにガチヤ●ザすぎて妙なリアリティを醸し出していた。

前出したようにこの映画は永井豪初監督作品・大槻ケンヂ初主演作品というある意味(?)記念碑的映画作品なのだが、20代の大槻ケンヂ氏の初々しいまでの拙い演技、荒唐無稽すぎる内容、漫画家の初監督作にはしてはあまりに手堅すぎる演出(監督補佐の演出家がやたら頑張ったと言われている)から映画ファンから「怪作」と呼ばれている一本である。

国内でDVD化はされていない(海外はなぜか発売している)ので、中古ビデオを見かけたらすぐに購入することをオススメする。

文:大森エビフライ